1. HOME
  2. ブログ
  3. 2020年のサイバー攻撃関連の通信は前年比1.5倍、海外からの調査目的が過半数

2020年のサイバー攻撃関連の通信は前年比1.5倍、海外からの調査目的が過半数

1IPアドレスあたりのサイバー攻撃関連の通信は約182万パケットで前年比1.5倍に--。情報通信研究機構(NICT)は、インシデント分析センター「NICTER」(Network Incident analysis Center for Tactical Emergency Response)のダークネット観測網の観測レポートの2020年版を公開し、サイバー攻撃関連の通信が相変わらず増加傾向にあることを示した。

NICTERのダークネット観測網は、約30万IPアドレスを持つ。これらのIPアドレスで2020年に観測されたサイバー攻撃関連通信は、合計5001億パケットに上った。1IPアドレス当たり約182万1000パケットの計算で、2019年の約118万8000パケットの約1.53倍になった。2017年から2018年は約1.41倍、2018年から2019年にかけては約1.50倍の伸びで、増加傾向が続いていることがわかる。 2020年にNICTERのダークネット観測網で観測された総パケット数は、2019年の約3220億パケットから1780億パケット増加して、5001億パケットになった。2020年の総観測パケットのうち、海外組織からの調査目的とみられるスキャンが53.7%を占めている。NICTでは、2019年ごろから調査目的のスキャンの割合が大幅に増加し始め、2020年は2019年と同水準で推移しているという。

調査目的のスキャンを除いたパケットのうち、主な攻撃対象となったポートを見ると、IoT機器に関連したサイバー攻撃関連の通信が上位を占める。1位にWebカメラなどに用いられる23番ポートのTCP(16.3%)、3位にWebサーバーやIoT機器のWeb管理画面などに用いられる80番ポートのTCP(3.1%)、4位にルーターなどに用いられる22番ポートのTCP(2.4%)がランクインした。また10位以内には、Webカメラなどに用いられる8080番のTCP(6位、1.9%)、ホームルーターなどで使われる81番のTCP(7位、1.9%)、セットトップボックスなどのAndroid機器が使う5555番のTCP(8位、1.8%)があるようにIoTに関連した攻撃が多く、引き続きIoT機器のセキュリティ対策が求められることがわかる。

【報道発表資料】 ・NICTER観測レポート2020の公開

関連記事