1. HOME
  2. ブログ
  3. JAPANSecuritySummit 2024が閉幕:サイバーセキュリティの未来を見据えた3週間

JAPANSecuritySummit 2024が閉幕:サイバーセキュリティの未来を見据えた3週間

「デジタル社会を支えるサイバーセキュリティ ~サプライチェーンをはじめとする国内外の環境変化への対応~」をテーマに2024年10月22日から11月10日まで開催されたJAPANSecuritySummit 2024は約900名が参加し閉幕。サイバーセキュリティに対する意識の高まりを実感できるイベントであった。

オープニングデイの豪華な登壇者陣

初日に開催されたオープニングデイ。今年は初めて参加者が500名を超え、総務省、経済産業省、防衛省、NISC、デジタル庁など政府機関の統括官、審議官に加え、著名な産学界の有識者として、一般社団法人ソフトウェア協会 副会長 萩原 健太 氏、日本サイバーセキュリティファンド1号投資事業有限責任組合 発起企業代表 グローバルセキュリティエキスパート株式会社 代表取締役社長 CEO 青柳 史郎 氏、情報セキュリティ大学院大学 名誉教授 内田 勝也 氏が登壇。

各省庁の責任者クラスが登壇者として集まるイベントは、JAPANSecuritySummit 2024の魅力のひとつである。

オンデマンドセミナー:深まる学びの場

あわせて、サイバーセキュリティを提案する企業、関連団体より27のブレイクアウトセミナーが、オンデマンド形式で提供された。
本年は、欧州のサイバーレジリエンス法(CRA)や経済産業省のセキュリティ要件適合性評価とラベリング制度であるJC-STARなど内外の規制やガイドラインに関連するセミナーが注目を集めた。

またIPAの情報セキュリティ10大脅威にも上位にランクされるランサムウェア対策やサプライチェーン攻撃にも関心が高まっていた。
くわえて大企業だけではなく中堅中小企業向けのセミナーも提供され、幅広い聴講者へメッセージが伝えられた。
各セミナーへの申し込みが平均で300人を超えたことからも関心の高さがうかがわれる。

【参考】オンデマンドセミナー 一覧

●スポンサーセミナー

登壇企業講演タイトル​
株式会社 網屋​なぜ? サイバーセキュリティでログが重要と言われる理由​
株式会社 網屋​中堅・中小企業のためのSASE入門、Verona SASEで実現するゼロトラスト​
サイバートラスト 
株式会社​
ミッションクリティカル領域で利用できるOSとは?​
サイバートラスト​ 
株式会社
ソフトウェアサプライチェーンセキュリティの現状とこれからの対策​
サイバートラスト ​
株式会社
ランサムウェア攻撃や標的型攻撃などの増加するサイバー攻撃からシステムを守るための脆弱性への対策​
株式会社 
日立ソリューションズ​
サイバー攻撃に強い製品づくりをめざして​ 〜製品ライフサイクルで考えるサイバーセキュリティとEUサイバーレジリエンス法対応〜​
株式会社 
日立ソリューションズ​
サプライチェーンの安全を確保せよ!​ ~OTセキュリティ強化で実現する安心安全な製品現場~​
株式会社 
日立ソリューションズ​
サイバー攻撃から事業を守る!サプライチェーン全体でのレジリエンス強化​
株式会社SYNCHRO​中堅・中小企業様向け新サイバーセキュリティ対策パッケージ​
株式会社 ラック​ランサム対策の要「EDR」使いこなし術と、JSOCが目指す次の一手​
株式会社 ラック​Copilot for Securityを中心としたMicrosoftサービスによる運用改善​
Onward Security Japan 株式会社認証機関指定試験所Onward社による EU RED-DA/CRA 近況
から技術的実務紹介​
日本電気 株式会社~法規制対応が急務に~​ ★2024アップデート版 IoT/OTデバイスベンダの責務実現に適した
セキュリティ対策の最新紹介​
Neutrix Cloud Japan
株式会社
ランサムウェア対策に有効な不変ストレージとは?​ コストを抑えながらもセキュリティを強化できるObjectストレージのご紹介​
ワンビ 株式会社​ゼロトラストから学ぶ!エンドポイントセキュリティの対策ポイント​
Nova Shield 株式会社秘密分散ライブラリを用いた社会実装のご紹介​

●共催団体セミナー

登壇団体​講演タイトル​
S/MIME推進協議会​メールの安全性と信頼性を向上させるための解説と実践ガイド​
組込みシステム技術協会(JASA)​IoTデバイス市場のセキュリティ動向​
​コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)​「AI+著作権」のあるべき姿の実現に向けて
~ACCSの取り組みのご紹介~​
​重要生活機器連携セキュリティ
協議会(CCDS)​
グローバルに広がるIoTセキュリティ認証制度の現在​ -日本、米国、欧州における制度の特徴と最新動向-​
セキュアIoTプラットフォーム
協議会​
安心安全なIoTシステム構築に向けて
~データセキュリティ White Paper 作成~​
セキュアドローン協議会​ドローンの業務活用におけるセキュリティ対策の必要性と対策実態​
​日本クラウドセキュリティアライアンス​ゼロトラスト導入戦略によるISMSリスク管理の再構築​
日本情報経済社会推進協会(JIPDEC) ​サプライチェーンのレジリエンスを高めるデジタルID​
日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)​スマートフォン利用シーンに潜む脅威 Top10​ ~フィッシング ・スミッシング メール対策 および フェイクニュース・
ディープフェイク 対策について~​
日本デジタルトランスフォーメーション推進協会(JDX)​DXを加速させるために不可欠なセキュリティ対策とは?​
The Linux Foundation ​オープンソースソフトウェアによるソフトウェアの民主化​

参加者の状況

JAPANSecuritySummit 2024には、多数の一般企業のサイバーセキュリティ担当者、IT担当者が参加しており、昨年までは、情報収集のために、全セミナーを申し込まれる人も多かったが、今年は問題解決のために、抱えている課題や企業規模、業種、事業内容、システム導入状況などに応じて必要なセミナーを選別して視聴する傾向が顕著だったとのことだ。

これはセキュリティ対策の必要性がより身近となり、喫緊の課題と認識され始めたという現れではないか。

JAPANSecuritySummit 2025のご案内

来年度も、集中的にサイバーセキュリティ関連のトピックを届けるイベントとして、2025年10月28日~11月16日に「JAPANSecuritySummit 2025」が開催される。

「JAPANSecuritySummit 2025」のオープニングデイは、リアルイベントと配信のハイブリッド形式にて開催される。リアル会場ではスポンサーブース展示や有識者の皆様と情報交換ができるネットワーキングパーティも企画されている。

イベントの詳細案内や募集開始は2025年8月頃よりスタート予定。是非チェックいただきたい。
また、JapanSecuritysummit Updateメルマガ会員には、先行案内が予定されているため、https://japansecuritysummit.org/mailnews/にてメルマガ登録をお勧めする。

関連記事