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世界のマルウェア解析市場、2027年まで年平均31%で成長する見込み

産業マーケットリサーチ会社のREPORT OCEANは7月5日、マルウェアの解析市場に関する成長予測を発表した。世界のマルウェア解析市場は、2019年時点で約30億米ドルだが、2020年~2027年の期間において31%以上の年平均成長率(CAGR)が見込まれるという。

コロナ禍のリモートワークや製造系OTで脅威が増し、マルウェア解析市場も拡大

米国では、2017年に民間機関で3万5277件のセキュリティインシデントが発生し(米国政府説明責任局調べ)、2018年には約932件のデータ漏えい事件によって4720万件以上の組織の記録が流出したという(Identity Theft Resource Centers調べ)。

2020年になると、新型コロナウイルスの影響によって世界経済が混乱したものの、ことITセキュリティ業界については、持続的な成長を遂げていると考えられる。ロックダウンによって、リモートワークが進展し、セキュリティの需要が高まっているためだ。

それはホームセキュリティのみならず、製造メーカーなどの工場の運用技術(OT)でも同様だ。そのため、ますますマルウェア解析ニーズが伸長するものと見られる。

ウイルス、トロイの木馬、ルートキット、ワーム、バックドアなど調査するマルウェア解析技術は、主要なセキュリティベンダーがサービスとして提供中だ。これらの解析プラットフォームによって、マルウェアのサンプルを解析・検出し、企業システムからサイバーセキュリティの脅威を排除することや、重要情報の漏洩を防止できるようになる。

さらに最近では、標的型ランサムウェア攻撃の増加や、組織におけるIoT、BYODの導入が進んでいることも、マルウェア解析市場の成長に拍車をかける要因になっている。

ただし、セキュリティにかける予算の制約、海賊版やオープンソースのアンチウイルスの使用なども増えていくため、マルウェア解析市場の成長にブレーキをかける要因の1つになる可能性はあるかもしれない。

世界のマルウェア解析市場を牽引する北米地域、最も高い成長率を示すアジア太平洋地域

本調査では、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域に分けてマルウェア解析市場の分析を実施している。そのなかで北米地域は、デジタル化が進展し、モバイルやWebアプリケーションの利用増加に加え、マルウェア解析サービス提供ベンダーが多数存在するため、世界市場をリードする重要地域になっている。

また2020~2027年の期間では、アジア太平洋地域が最も高いマルウェア解析市場の成長率を示すと予想される。この地域は、モバイルデータの使用量の増加や、企業でのBYODが急増しているため、マルウェア解析市場の拡大が見込まれるという。

なお本レポートの調査は、シスコシステムズ、Palo Alto Networks、ファイアーアイ、ソフォスグループ、シマンテック、カスペルスキー・ラボ、フォーティネット、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ、クオリス、McAfeeといった主要なITセキュリティベンダーに協力を仰いだという。

【報道発表資料】マルウェア解析市場は2027年まで31%のCAGRで成長する見込み

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