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情シス担当者の7割以上がネットワーク監視ツールの導入に「苦労」を実感 〜運用においては、特に「セキュリティリスク」や「人材不足」を危惧〜

ネットワーク監視ソフトウェア、ファイル共有・転送ソフトウェア等の販売およびサポートを行うプログレス・ソフトウェア・ジャパン株式会社は、勤務先でネットワーク監視ツール(ソフトウェア)を導入しており、その導入・運用に携わった経験のある中規模以上(従業員数500名以上)の企業に勤めるシステム担当者100名を対象に、ネットワーク監視ツール導入に関する実態調査を実施し、結果を公表した。

調査サマリー

調査概要

調査概要:ネットワーク監視ツール導入に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年7月27日〜同年7月28日
有効回答:勤務先でネットワーク監視ツール(ソフトウェア)を導入しており、その導入・運用に携わった経験のある中規模以上(従業員数500名以上)の企業に勤めるシステム担当者100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

ネットワーク監視ツールを選んだポイント、「コスト」が73.0%、「機能」が68.0%

「Q1.お勤め先のネットワーク監視ツールを選んだポイントを教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「コスト」が73.0%、「機能」が68.0%、「監視範囲」が53.0%という回答となった。

「コスパ」や「汎用性」などのポイントも

Q1で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q2.Q1で回答した以外に、お勤め先のネットワーク監視ツールを選んだポイントがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=96)と質問したところ、「コスパ」や「汎用性」など46の回答を得ることができた。

<自由回答・一部抜粋>

・40歳:利用が容易。
・48歳:コストパフォーマンス、機能を満たしているか。
・35歳:監視項目のテンプレートによる自動設定、ログ分析の自動化を備えている。
・39歳:クラウド利用時のライセンス体系。
・38歳:現在のシステムとの総合的な機能連携が魅力的である。
・45歳:ネットワーク監視ツールの汎用性。転送先のOSや、タブレット・スマホなどにもOSを問わず送れるかどうか。
・41歳:運用管理を外注することができること、セキュリティを高めることができること。

ネットワーク監視ツールの導入/運用にかかっている年間の「費用」、「50万円~100万円未満」が23.0%で最多

「Q3.お勤め先のネットワーク監視ツールの導入/運用にかかっている年間の「費用」を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「50万円~100万円未満」が23.0%、「100万円~200万円未満」が16.0%という回答となった。

ネットワーク監視ツールの導入において、7割以上が「苦労」を実感

「Q4.あなたは、お勤め先のネットワーク監視ツールの「導入」において苦労を感じたことがありますか。」(n=100)と質問したところ、「かなりある」が32.0%、「ややある」が42.0%という回答となった。

ネットワーク監視ツールの「導入」における苦労、「インストールやセットアップが難しかった」や「スケジュール通りに導入が進まなかった」など

Q4で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q5.ネットワーク監視ツールの「導入」において苦労を感じた工程を教えてください。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、「インストールやセットアップが難しかった」が60.8%、「スケジュール通りに導入が進まなかった」が60.8%、「導入準備に手間がかかった」が59.5%という回答となった。

ネットワーク監視ツールの「導入」において一番苦労したこと、「導入準備」や「インストール・セットアップ」

「Q6.ネットワーク監視ツールの「導入」における工程の中で、一番苦労を感じた工程を教えてください。」(n=74)と質問したところ、「導入準備に手間がかかった」が33.8%、「インストールやセットアップが難しかった」が31.1%という回答となった。

ネットワーク監視ツールの運用、7割以上が「不安」を実感

「Q7.あなたは、お勤め先のネットワーク監視ツールの「運用」において不安を感じたことがありますか。」(n=100)と質問したところ、「かなりある」が30.0%、「ややある」が43.0%という回答となりった。

ネットワーク監視ツールの運用に不安を感じる理由、「セキュリティリスクがある」が74.0%で最多

Q7で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q8.ネットワーク監視ツールの「運用」において不安を感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=73)と質問したところ、「セキュリティリスクがある」が74.0%、「専門人材の不足している」が57.5%、「手間や時間が膨大にかかる」が49.3%という回答となった。

「問題発覚後の対応の正当性が測りがたい」や「機器更新が面倒」などの課題も

Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、ネットワーク監視ツールの「運用」において感じている課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=73)と質問したところ、「問題発覚後の対応の正当性が測りがたい」や「機器更新が面倒」など33の回答を得ることができた。

<自由回答・一部抜粋>

・42歳:問題発覚後の対応の正当性が測りがたい。
・39歳:クラウド環境や物理IP増によってコストが変動する。
・41歳:機器更新が面倒。
・44歳:夜間が大変。

まとめ

今回は、勤務先でネットワーク監視ツール(ソフトウェア)を導入しており、その導入・運用に携わった経験のある中規模以上(従業員数500名以上)の企業に勤めるシステム担当者100名を対象に、ネットワーク監視ツール導入に関する実態調査を実施した。

まず、情報システム担当者がネットワーク監視ツールを選ぶ際のポイントとして、「コスト」を最重要視しており、その次に「機能」を挙げた。「コスパ」や「汎用性」という回答も寄せられ、いかにコストを抑えながら必要な機能を利用するのかという観点でツールが選ばれていることが分かった。一方で、導入においては7割以上が「苦労」を実感しており、「インストールやセットアップが難しかった」や「スケジュール通りに導入が進まなかった」などの経験をしているようである。また、運用においても7割以上が「不安」を感じており、「セキュリティリスク」を指摘する声が74.0%で最多となった他、「専門人材不足」や「手間や時間が膨大にかかる」という不安を吐露する回答が集まった。

今回の調査では、中規模企業の情報システム担当者が、限られた予算の中でネットワーク監視ツールを導入したものの、導入する過程や運用を開始した後に、様々な苦労や不安を実感していることが分かった。今後、導入も運用もスムーズに推進するためには、価格だけに囚われるのではなく、導入時のサポートやセキュリティ面でも信頼性の高いツールを選ぶことが、結果的に効率がよく、コストを抑えられる手段だと言えるのではないか。

出典:PRtimes 【ネットワーク監視ツール現状の課題とは?】情シス担当者の7割以上がネットワーク監視ツールの導入に「苦労」を実感

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