セキュリティ強化が依然トップ J.D. パワー「2025年サーバー保守サービス顧客満足度調査」
J.D. パワー ジャパンは、「2025年サーバー保守サービス顧客満足度調査℠」の結果を公表した。総合満足度は前年比+4ポイントの623ポイント(1,000点満点)となり、最重視ファクターの「平時の対応」で前年から+8ポイントの改善が確認された。ランキング対象7社のうち6社でスコアが向上している。保守・運用関連サービスに関する提案力や、契約機器のフォローアップ(調子伺い / 情報提供 / 点検対応等)への評価が上がり、サービスエンジニアや営業担当者の提案・フォロー活動が満足度向上に寄与したと推察される。

今後の課題——「セキュリティ強化」が最優先
「システム運用や保守において今後取り組むべき課題」として、システムセキュリティの強化(42%)が引き続き最多である。従業員規模1,000人以上の大企業では約半数が同項目を挙げ、昨今のサイバー攻撃の高度化や情報漏えいリスクの増加を背景に、セキュリティ対策の強化が喫緊の課題であることがうかがえる。次点は保守費用の削減(34%)、システム管理者の育成・教育(34%)で、使用機器の老朽化対応(33%)、システム管理者の運用負担軽減(32%)が続いた。保守サービス会社には、顧客企業のITセキュリティ強化や運用支援を含め、障害対応にとどまらないIT運用全体のパートナーとしての貢献が求められる。
総合満足度ランキング
- 第1位:リコージャパン(658ポイント)
11年連続の総合満足度第1位。「平時の対応」「サービスメニュー」の2ファクターで最高評価。 - 第2位:PFU(645ポイント)
- 第3位:大塚商会(632ポイント)
出典:PRTimes システム運用における今後の課題、セキュリティ強化がトップ【J.D. パワー 2025年サーバー保守サービス顧客満足度調査℠】
