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VPN利用:9割がセキュリティ不安と回答

e-Janネットワークス株式会社は、企業におけるリモート接続環境の課題を把握する目的で、IT管理者 / 情報システム担当者 / DX推進部門の担当者1,011名を対象に「VPN利用実態とセキュリティ対策」調査を実施し公表した。

背景として、近年、ランサムウェアによるサイバー攻撃の被害件数が増加しており、ランサムウェアへの対策が急務となっている。ランサムウェアの感染経路の一つにVPN等のネットワーク機器の脆弱性を起点とする攻撃が挙げられる。

導入状況と利用上の課題

導入済みのリモート接続手段は、「クラウドVPN」(52.5%)、「従来型VPN」(46.9%)、「ゼロトラストネットワークアクセス」(30.1%)である。
利用中VPNの課題は、「セキュリティの担保に不安」(37.9%)、「利用端末の制御や管理が煩雑」(31.5%)、「運用管理が属人化している」(27.8%)である。

VPN利用時のセキュリティ不安

「VPN利用中にセキュリティ面で不安を感じた経験があるか」については、「よくある」(42.5%)、「ときどきある」(43.7%)と合わせて約9割がセキュリティに不安を感じた経験があると回答している。

クラウドVPNの認知と導入・切り替えの障壁

クラウドVPNの認知度は、「内容まで理解」(69.0%)、「名前のみ」(27.0%)、「初めて聞いた / わからない」(4.0%)である。
導入・切り替えの障壁は、「セキュリティ要件を満たすか不安」(40.2%)、「他システムとの互換 / 連携懸念」(32.0%)、「社内合意形成 / 稟議の難しさ」(28.0%)である。

導入時の重視点と導入後の理想像

導入時に重視するポイントは、「セキュリティの高さ」(34.4%)、「管理のしやすさ」(27.2%)、「設定・導入の簡単さ」(25.2%)である。
導入後に理想とする状態は、「直感的な管理画面でユーザーや端末を簡単に制御」(34.8%)、「導入・初期設定が容易で短期間に利用開始」(33.9%)、「セキュアに社内リソースへアクセス」(29.3%)である。

管理課題と改善要望

端末・ユーザー管理の課題経験は、「よくある」(20.6%)、「ときどきある」(59.5%)である。
改善してほしい点は、「セキュリティリスクへの対応強化」(42.1%)、「端末 / ユーザー制御の容易化」(35.7%)、「通信安定性の向上」(28.9%)である。

総論

ランサムウェア被害の増加やVPN等ネットワーク機器の脆弱性を起点とする攻撃を背景に、現行VPNの課題(セキュリティ不安、管理の煩雑さ、属人化)が明確になったこと、導入時の重視点と導入後の理想像、そしてセキュリティと管理性を両立したサービスへの期待が高いことを示している。

出典:PRTimes VPN利用の実態調査を実施、約9割がセキュリティに不安

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