JNSA、インシデント報告を体験学習できる「CoRepo」発売
特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は2月17日、教育部会 ゲーム教育WG(リーダー:長谷川長一氏〈株式会社ラック〉)が開発した企業・教育機関向け教材「協力型インシデント報告ボードゲーム(CoRepo)」を発売した。インシデント対応と報告の重要性を、体験型学習を通じて習得できる点が特徴だ。
近年、情報漏えいやサイバー攻撃の増加を背景に、迅速かつ適切なインシデント対応と報告の重要性が一層高まっている。一方で、従来の研修ではあらかじめ用意されたシナリオに沿って説明を行うケースが多く、実際の現場で発生する多様かつ不確実な状況への対応力や説明力の醸成には課題があった。
こうした背景を踏まえ、JNSAは「楽しみながら学ぶ」ことをコンセプトに本教材を開発。ゲーム形式を通じて、報告において何が重要かを体験的に理解できる設計となっている。
ECサイトの情報漏えいを題材に、協力型で進行
CoRepoでは、ECサイトの情報漏えい事案を題材に、プレイヤーがセキュリティ担当チームの一員としてインシデント対応に当たる。ゲームは協力型で進行し、チーム内で情報を共有しながら調査(リサーチ)や報告(レポート)を行い、ポイントを獲得していく。
ステークホルダーへの報告や対応の優先順位付けといった実務に直結する要素も盛り込まれており、判断力やコミュニケーション力の強化が図れる。単なる知識習得にとどまらず、「どのように対応状況を説明するか」という報告力の向上を重視している点が特徴だ。
ゲーム終了後には、公式サイトで提供される教材を用いて振り返り学習を実施。ゲーム内で発生した状況を活用した模擬報告を行うことで、実践的な説明力を養うことができる。
プレイ概要と製品情報
- プレイ人数:1チームあたり4~7人(推奨5人)
- 所要時間(目安):
- ゲームプレイ:約1時間
- 振り返り学習:約1時間
主な学習効果
- インシデント対応における報告内容・タイミング・重要性の理解
- チームコミュニケーションの強化
発売日:2026年2月17日
価格:5,500円(税込)
内容物:
- アクションカード(57枚)
- イベントカード(10枚)
- 予備カード(2枚)
- 説明書カード(1枚)
制作は、JNSA教育部会 ゲーム教育プロジェクトが担当。長谷川長一氏(株式会社ラック)、青木翔氏(株式会社日立製作所)、井上圭氏(株式会社ラック)、杉野広典氏(NECネクサソリューションズ株式会社)、桃井達明氏(株式会社日立製作所)が参画している。
JNSAでは、企業内研修や教育機関での活用を通じて、実践的なセキュリティ人材育成の一助となることを目指すとしている。
公式サイトでは詳細情報を公開している。
https://www.jnsa.org/edu/secgame/corepo/corepo.html