OpenSSF、「SBOMデータによるリスク管理の意思決定の改善」日本語版を公開
~SBOMを活用し、部門横断で再現性あるリスク判断を実現~
2026年2月20日、Open Source Security Foundation(OpenSSF)は、ホワイトペーパー「SBOMデータによるリスク管理の意思決定の改善(Improving Risk Management Decisions with SBOM Data)」の日本語版を公開した。日本語版はLinux Foundation Japanにより提供されている。
本ホワイトペーパーは、SBOM(Software Bill of Materials:ソフトウェア部品表)データを活用することで、エンジニアリング、セキュリティ、法務、運用といった複数部門にまたがるリスク管理の意思決定を、より明確かつ再現可能な形で改善するための指針をまとめたものだ。
SBOMを「作る」から「意思決定に活かす」へ
SBOMは近年、ソフトウェアサプライチェーンリスク対策の基盤として注目を集めているが、本書では単なる生成・保有にとどまらず、「どのようにビジネスリスクと結び付け、具体的な判断や行動につなげるか」に焦点を当てている。
主な内容は以下のとおり。
- SBOMの取り組みをビジネスリスクと整合させる方法
- SBOMの品質および鮮度(新しさ)を評価する方法
- サポート終了(EOL)、メンテナンス状況、インシデント対応などに関するSBOMシグナルに基づき、具体的なアクションを取る方法
これにより、組織はリスクの可視化だけでなく、優先順位付けや対応判断の標準化を進めることが可能になる。
CISA主導で策定、OpenSSFが公開
本ホワイトペーパーは、米国サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)の主導のもと、コミュニティのSBOM Operationsワーキンググループによって起草された。その後、OpenSSFのSBOM Everywhere SIGによるレビューおよび改訂を経て、OpenSSFより正式に公開された。
なお、本書はコミュニティ主導で作成された文書であり、CISA、米国政府、OpenSSF、Linux Foundation、または各貢献者の所属組織の公式見解や政策を代表するものではないとしている。
また、日本語版は英語版を機械翻訳した参考訳であり、Linux Foundation Japanが便宜上提供するものとなる。
ダウンロード
SBOMを実効性あるリスク管理ツールとして活用したい企業や組織にとって、本ホワイトペーパーは実践的な指針となりそうだ。