1. HOME
  2. ブログ
  3. 編集部
  4. 生成AIとデータ増加による情報漏えいリスク

生成AIとデータ増加による情報漏えいリスク

日本プルーフポイント(以下、プルーフポイント)は、第2回年次レポート「Data Security Landscape Report 2025(情報漏えいの全容)」の日本語版を発表した。調査では、生成AIの普及、データ量の増大、内部脅威の複合的な影響により、組織が機密情報保護において新たな課題に直面している実態が示された。

AIとデータ拡大が情報漏えいリスクを増幅

本レポートは、10か国のセキュリティ担当者1,000人の調査結果と、同社のHuman-Centricプラットフォームのデータを基に分析したものである。企業データの増加や生成AIの導入、AIエージェントの台頭により、機密情報の保護に苦心する組織が広範な情報漏えいリスクに直面していると指摘している。

人とAIが協働する「エージェンティックAIワークスペース」の広がりに対し、十分な可視性と統制を確保できていない組織が多く、データ量の膨張も相まって、セキュリティチームの負担が一段と高まっているとしている。

プルーフポイントの最高戦略責任者ライアン・カレンバー氏は、内部脅威、データ増加、AIによる変革が従来型防御の限界を突き付けていると指摘し、コンテンツとコンテクストを理解しリアルタイムに適応する統合型AI駆動ソリューションの重要性を強調している。

情報漏えいの主因は依然として「人」

日本における調査結果では、最も重大な情報漏えいの原因として、約48%(世界平均:58%)が不注意な従業員または外部委託業者を挙げた。

これに、アカウントを乗っ取られたユーザーが39%(世界平均:42%)、悪意のある内部関係者が20%(世界平均:32%)で続いた。人的要因が依然として情報漏えいの中心にある構図が示された。

また、同社のテレメトリデータでは、世界のユーザーのわずか1%が情報漏えいインシデントの76%に関与していることが示され、行動に応じた動的制御の重要性が示された。

データスプロールが可視性の限界を招く

企業のデータ量増加とデータスプロールの拡大も、重要な課題として指摘されている。日本の組織の14%(世界平均:29%)は、過去12か月でデータ量が30%以上増加したと回答した。

従業員1万人超のグローバル企業の41%が1ペタバイト超のデータを管理しており、無制御なデータ拡大が重大な影響を及ぼす可能性があるとしている。

日本の組織の43%(世界平均:46%)がクラウドやSaaSにまたがるデータスプロールを最重要課題に挙げ、21%(世界平均:31%)が重複データまたは不要データを重大リスクと認識している。

さらに、同社プラットフォームのデータでは、クラウドストレージの27%が放置された未使用データであることが確認されており、攻撃対象領域の拡大要因となっている。

AIエージェントが新たな内部脅威に

AI導入の進展に伴い、AIはヒューマンエラーに匹敵する新たな内部脅威として浮上している。日本の組織の28%(世界平均:40%)は、公開または企業の生成AIツール経由の情報漏えいを最重要懸念事項に挙げた。

また、25%(世界平均:36%)がAIトレーニングにおける機密データ利用を懸念している。AIエージェントが高権限のスーパーユーザーとして動作するケースが多いことから、日本の組織の21%(世界平均:32%)が非監督下のデータアクセスを重大な脅威と認識している。

さらに、37%(世界平均:44%)が生成AIツールに対する十分な可視性と制御を欠いていると回答し、監督体制の不備がリスクを増幅させている実態が示された。

ツール乱立がセキュリティチームの負担に

分断されたセキュリティアーキテクチャも課題として挙げられている。日本の組織の30%(世界平均:21%)は、情報漏えいインシデントの解決に1〜4週間を要すると報告した。

また、59%(世界平均:64%)が6社以上のデータセキュリティベンダーに依存しており、ツールの乱立が複雑性を高め、セキュリティチームの負荷を増大させているとしている。

AI活用型の統合データセキュリティに注目

セキュリティリーダーは、リスク低減と運用簡素化に向けて包括的なデータセキュリティおよび内部脅威対策ソリューションに関心を高めている。日本の組織の51%(世界平均:65%)は、AIで強化されたデータ分類機能をすでに導入している。

統合型データセキュリティソリューションの利点として、回答者の44%(世界平均:50%)がAIの安全かつ生産的な活用を挙げ、63%(世界平均:55%)が情報漏えいリスクの低減につながると考えている。

「Data Security Landscape Report 2025」(日本語版)は以下リンクよりダウンロードが可能だ。https://www.proofpoint.com/jp/resources/threat-reports/data-security-landscape-report

出典:PRTimes プルーフポイント、第2回年次レポート「Data Security Landscape」を発表:生成AI、データ増加、内部脅威がもたらす新たな漏えいリスク

関連記事