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IISEC 第19回「情報セキュリティ文化賞」受賞者決定。

情報セキュリティ大学院大学は、第19回「情報セキュリティ文化賞」の受賞者4名(NTT松原実穂子氏ほか3名)を決定した。

 「情報セキュリティ文化賞」は、わが国の情報セキュリティ分野の進展に大きく貢献した個人を表彰することを通じ、情報セキュリティの高度化に寄与することを目的として、情報セキュリティ大学院大学が2005年2月に制定したもの。

本事業を継続することによって、情報セキュリティ文化についての関心を喚起し、わが国の生活・経済・産業基盤を支える自治体や企業など様々な組織の中で中核となりうる有為な情報セキュリティ人材の育成に繋げていくことを企図している。

 来る3月1日(水)、東京ビッグサイトで開催されるSECURITY SHOW 2023(主催:日本経済新聞社)のプログラムの一環として、表彰式と受賞者の方々らによる記念講演が14時50分より行われ、受賞者には表彰状と記念のトロフィーが授与される。

概要は以下のとおり。

第19回情報セキュリティ文化賞実施要領

1. 名称 

第19回情報セキュリティ文化賞

2. 運営

主催 情報セキュリティ大学院大学
協力 日本経済新聞社
後援 文部科学省、経済産業省、総務省(予定)

3. 表彰対象

(1)自治体、企業、団体等で、CISO(Chief Information Security Officer)等として情報セキュリティに関し経営的な視点から先導的役割を果たされた個人、または
(2)情報セキュリティに関わる学術・法制度の研究、啓発・普及、あるいは人材育成などの面で社会的意義の高い貢献をされた学識経験者等

4. 審査委員(五十音順、敬称略)

上村 昌博経済産業省 大臣官房 サイバーセキュリティ・情報化審議官
大谷 和子株式会社日本総合研究所 法務部長
喜連川 優大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所 所長
黒橋 禎夫文部科学省 科学官(京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻 教授)
後藤 厚宏情報セキュリティ大学院大学 学長
佐々木 良一東京電機大学 名誉教授 兼 同大学サイバーセキュリティ研究所 客員教授
関口 和一株式会社MM総研 代表取締役所長
徳田 英幸国立研究開発法人情報通信研究機構 理事長
富田 達夫独立行政法人情報処理推進機構 理事長
内藤 茂雄総務省 大臣官房審議官(国際技術、サイバーセキュリティ担当)
三橋 一彦総務省 大臣官房審議官(地方行政・個人番号制度、地方公務員制度、選挙担当)
𠮷川 徹志内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター 副センター長・内閣審議官

5. 選考方法

自薦・他薦による公募および審査委員からの推薦に基づいて、審査委員会において審議・決定した(12月23日)。6. 第19回情報セキュリティ文化賞受賞者 4名(五十音順)

岡部寿男(おかべやすお)氏
[国立大学法人京都大学 学術情報メディアセンター 教授・センター長]

表彰理由: 国立情報学研究所において大学間連携のための全国共同電子認証基盤(UPKI)や「学認」等の構築を主導し、国際標準に準拠しつつ我が国の個人情報保護法制に準拠した適切な本人同意を得る仕組みや仮名性・匿名性を実現する仕組みを開発し、国内大学間のみならず国際連携や商用サービスとの連携を可能とした他、京都大学において全国の大学が範とするイントラネットの設計・構築やインシデントレスポンス体制の構築等を行い、またこれらの知見を踏まえて、国立大学間の連携に基づく情報セキュリティ体制の基盤となるNII-SOCS構築にも寄与される等、我が国のセキュリティ向上に多大な貢献をされたこと。

小林和真(こばやしかずまさ)氏
[慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

表彰理由: 長年にわたりマルチメディアコミュニケーション技術、高速インターネット技術、ネットワークセキュリティ、制御・産業システムセキュリティ関連の研究・教育に従事され、近年は、制御システムセキュリティセンター(CSSC)立ち上げへの参画や、IPA産業サイバーセキュリティセンター設立への構想段階からの参画と同センターの「中核人材育成プログラム」において高度な演習環境を用いた実践的なセキュリティ対策企画立案等を学べるカリキュラムを受講者に提供しエキスパート人材の育成に寄与する等、ITとOTの融合領域を含む我が国のセキュリティ分野の向上に多大な貢献をされたこと。

松原実穂子(まつばらみほこ)氏
[日本電信電話株式会社 技術企画部門セキュリティ・アンド・トラスト室 チーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト]

表彰理由: 国内外の政府主催による情報セキュリティ関連の委員会活動、世界トップクラスのシンクタンクでの研究活動に従事し、精力的な講演活動・情報発信活動等を通じて日本の産官学のセキュリティ向上に向けた取り組みをグローバルに発信することで我が国の地位向上に貢献するとともに、最新のサイバー攻撃事例の解説、攻撃者の実態、セキュリティ人材の重要性、脅威情報・インテリジェンスの活用、経営リスクとしてのサイバーセキュリティと対策強化等について同氏の幅広い知見をもとにまとめられた著書が大きな反響を呼ぶなど、情報セキュリティ文化の向上、啓発・普及に多大な貢献をされていること。

松本泰(まつもとやすし)氏
[セコム株式会社 IS 研究所 顧問]

表彰理由: 今世紀初頭の日本初となる複数ベンダによる公開鍵暗号基盤PKIの相互運用実験Challenge PKI 2001を主導し、現在も日本のPKI技術の第一人者として政府や業界団体の審議会等に多数参加され、技術的・政策的な提言、様々な解説記事執筆、講演などを通じて、公開鍵証明書をベースとする暗号技術によるトラスト構築、電子署名法関連や安全な暗号利用、プライバシー保護の促進などに尽力されていることに加え、CRYPTREC暗号技術検討会、JNSA標準化部会、セキュリティ・キャンプ等を始めとする文理を横断する精力的な幅広い活動により、我が国のセキュリティ向上・推進に多大な貢献をされていること。

7. 表彰式および講演会日時・会場

【日時】2023年3月1日(水) 14:50~16:30
   ・主催者挨拶 後藤厚宏(情報セキュリティ大学院大学長)
   ・表彰式
   ・受賞記念講演会(パネル討論)コーディネーター:MM総研 代表取締役所長 関口和一氏
    テーマ「新時代のセキュリティと人材育成~信頼・連携・情報発信~(仮)」

【会場】東京ビッグサイト 南ホール 会場内ステージ(東京都江東区有明3-11-1)
    およびオンライン会場
    ※SECURITY SHOW 2023(主催:日本経済新聞社)プログラム内で開催

出典:情報セキュリティ大学院大学 第19回「情報セキュリティ文化賞」受賞者を決定いたしました

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