総務省 G20デジタル経済大臣会合の開催結果
令和6年9月13日(金)、ブラジル(マセイオ)においてG20デジタル経済大臣会合が開催され、総務省からは今川総務審議官が出席しました。同会合では、G20構成国・地域のほか、招待国及び国際機関が参加し、デジタル分野に係る政策の諸課題等について議論を行い、成果文書として閣僚宣言が採択されました。
1.開催日
令和6年9月13日(金)
2.G20構成国・地域、招待国及び招待国際機関
【G20構成国・地域】
AU、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル(議長国)、カナダ、中国、EU、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、イギリス、アメリカ
【招待国】
デンマーク、ナイジェリア、ノルウェー、ポルトガル、シンガポール、スペイン、アラブ首長国連邦
【招待国際機関】
ITU、OECD、UNESCO、UNDP、UNIDO
3.開催結果概要
G20におけるデジタル経済分野の大臣会合は、デジタル化が経済・社会に広範かつ大きなインパクトをもたらし、多岐に亘る新たな政策課題が認識されつつある中、デジタル経済分野に関する政策議論を進めるために2017年に発足しました。
ブラジルで開催された本年の会合では、議長国の設定した4つのテーマ(「デジタル包摂性、普遍的で意味のある接続性」、「デジタル政府と包摂的なデジタル公共インフラ」、「オンライン上の情報インテグリティとデジタル経済における信頼性」、「包摂的で持続可能な開発と不平等削減のためのAI」)について議論が行われました。
今川総務審議官からは、オンライン上の情報インテグリティとデジタル経済における信頼性の議論において、偽・誤情報に関する日本の制度整備等の取組について紹介するとともに、各国の取組の共有・ベストプラクティスの促進等による国際協力の必要性を発信しました。
また、包摂的で持続可能な開発と不平等削減のためのAIに関する議論では、我が国が主導する「広島AIプロセス」等の国際的な取組や、GPAI東京センターの設立、「AI事業者ガイドライン」の公表といった国内の取組等を紹介した他、AIガバナンスにおける国際的な相互運用性の確保や、マルチステークホルダー・アプローチによる議論の重要性を強調し、「安全、安心、信頼できるAI」のグローバルな普及に向け、引き続き国際的な議論や取組に貢献していく旨発信しました。
閣僚間の議論の結果、本会合の成果として、閣僚宣言が採択されました。
【添付文書】
・閣僚宣言【原文】 / 【仮訳(本文のみ)】
4.バイ会談の概要
本会合の機会を捉え、今川総務審議官は、以下の閣僚等とバイ会談を実施し、各相手方と共有する政策上の課題等について対話を深めました。
・ブラジル ジュセリーノ・フィーリョ 通信大臣
・カナダ アリックス・ドスタル イノベーション・科学・経済開発省上級次官補
・OECD ウルリック・ヴェスターゴー・クヌッセン 事務次長
・ITU ドリーン・ボグダン=マーティン 事務総局長