国家サイバー統括室が正式発足―石破首相が訓示
組織設置と法的根拠
内閣官房は 2025 年 7 月 1 日、サイバー対処能力強化法等に基づき「国家サイバー統括室」を新設した。石破茂内閣総理大臣を本部長、林芳正官房長官を副本部長、平将明大臣を本部員とするサイバーセキュリティ戦略本部の下で、官民横断の司令塔機能を担う。

発足式と石破総理訓示
同日、首相官邸で行われた発足式には石破総理、林官房長官、平担当大臣が出席した。石破総理は職員に向け、次の三点を強調した。
- 脅威の深刻化
サイバー攻撃は国民生活・経済・安全保障に重大な影響を及ぼす。 - 能動的サイバー防御の導入
新法により対処能力を欧米主要国並みに引き上げる制度基盤が整った。 - 「組織は人なり」
専門性と使命感で統括室に魂を吹き込んでほしい――と職員を激励した。
「全府省・重要インフラを結ぶハブとして機能せよ」と指示し、「民間との双方向情報共有を加速する」と抱負を述べた。
6ユニットの機能
国家サイバー統括室は、次の六つのユニットで構成される。
