国家サイバー統括室(NCO) DDoS・ランサム報告様式決定
国家サイバー統括室(NCO)は、「被害報告一元化に関するDDoS事案及びランサムウェア事案報告様式」(案)について実施した意見募集の結果を公表し、当該報告様式を決定したと発表した。意見募集は令和7年7月10日から同年8月9日までNCOホームページ等を通じて行い、28件(法人・団体11件、個人17件)の意見が寄せられた。寄せられた意見の要旨とそれに対する考え方は別紙として取りまとめ、公表している。
意見募集の実施結果
本件は、DDoS事案およびランサムウェア事案の「被害報告の一元化」に資する報告様式(案)に対し、1か月間のパブリックコメントを行ったものである。結果として、法人又は団体から11件、個人から17件、計28件の意見が提出された。NCOは意見提出者への謝意を示すとともに、提出意見の要旨と当局の考え方を別紙として整理・公表した。
別紙:「被害報告一元化に関するDDoS事案及びランサムウェア事案報告様式」(案)に関する意見募集の結果及び意見に対する考え方
別紙の公表内容(構成)
公表された別紙は、寄せられた意見の要旨と、それに対するNCOの考え方を対応関係で示す構成である。これにより、どの論点に対していかなる見解・整理がなされたのかが確認できる体裁となっている。公表文は、被害報告の一元化を進める趣旨と、DDoSおよびランサムウェアの各事案に共通する報告枠組の整備に関する考え方を明示している。
報告様式の決定
NCOは、寄せられた意見等を踏まえて、DDoS事案及びランサムウェア事案の報告様式を決定した旨を公表した。これにより、被害報告の入口・形式が統一されることが明示され、関係機関・関係事業者が参照すべき様式が確定した。最終的な様式の詳細は別紙及び公表資料で確認できる。
公表の意義
本公表は、意見募集の透明性と最終決定の根拠を示すものである。被害報告の一元化は、情報把握の迅速化、関係機関間の連携円滑化、重複報告の抑制等につながるものであり、今回の様式決定はその制度的基盤となる位置付けである。NCOは提出意見への謝意を明記しつつ、報告様式の適切な運用を見据え、取りまとめを公表した。
本件の読みどころ
意思決定の確定:DDoSおよびランサムの報告様式が決定されたことを明記している点。
意見募集の事実関係:期間・総数・内訳が明確に示されている点。
プロセスの透明化:別紙で意見の要旨と当局の考え方を対照提示している点。
出典:国家サイバー統括室(NCO)「被害報告一元化に関するDDoS事案及びランサムウェア事案報告様式」(案)に関する意見の募集結果について