【日本サイバー犯罪対策センター】JC3 Forum 2022

サイバー犯罪の被害は後を絶たず、攻撃者は有機的に連携しながら、一段と高度化・巧妙化した手口で我が国の至るところを狙っております。特に、これまでの１年は、社会のデジタル化がより一層進んだ一方で、脆弱なITインフラやオンラインサービスが攻撃者によって狙われ、情報や金銭を窃取される事案が多発しました。また、地政学・地経学的な対立の高まりを背景に経済安全保障問題が注目を集める中、機微技術、先端技術等を窃取しようとするサイバーエスピオナージの活動も頻発しているとされています。
このような現状を踏まえますと、サイバー空間の脅威に対抗する側においても、脅威の全体を俯瞰し、関係者が協働して先制的・包括的な対応をとることで、問題を大本から解決していくことが重要な課題となっています。
一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター（JC3）は、産業界、学術研究機関、法執行機関の間で、情報や知識・経験、ノウハウを共有することでサイバー空間の脅威の実態を解明し、背後に存在する犯罪者らの追跡・特定、そしてその脅威を軽減・無効化するために活動しており、その業務開始から７年余りが経過しました。
本フォーラムでは、経済安全保障、ランサムウェア、ベンダー視点でのセキュリティ対策、人材育成、不正対策におけるAIの活用等、最新のサイバー空間の脅威とその対策に係る最新の動向について、様々な視点から検討するとともに、JC3の出発点でもある産学官の協働や国際連携によるサイバー空間の脅威への対処等についての今後を展望していきたいと考えています。
このような活動にご関心をお持ちの方々のご参加を心よりお待ちしております。