サイバートラスト/ヌヴォトン:IoT機器の国際安全基準への準拠を支援
サイバートラスト株式会社は、 IoT機器の長期使用を実現する「EM+PLS」がヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社の多機能セキュア IC「MN67S3C0 シリーズ」に対応することを発表。
「EM+PLS」の構成要素である、IoT機器の製造から廃棄に至るセキュアなライフサイクル管理を実現するサイバートラストの「Secure IoT Platform(R)」が、ハードウェアで保護された信頼の基点(ハードウェアRoot of Trust:RoT)を「MN67S3C0 シリーズ」に実装可能にする。
あわせて産業グレードの長期利用を実現するIoT機器向けLinux OS「EMLinux」も「MN67S3C0シリーズ」に対応する。
この仕組みの実現により、両社はIoT機器の国際安全基準への準拠を支援する。
産業制御システムは、サイバー攻撃のターゲットになりやすく、ウイルス感染や不正アクセスなどのリスクに向けて、「ゼロトラストアーキテクチャ」による設計思想などのセキュリティ対策が強く求められるようになってきている。また、物理的な攻撃に晒されやすい環境で利用されるケースも多くソフトウェアのみの対策では不十分であることから、国際標準規格「IEC 62443」や、米国セキュリティ規格「NIST SP800」などにおいて、あらゆるサイバー攻撃からの防御として基本となるRoTをハードウェアで保護することが求められ、規格化が進んでいる。
この取り組みにより、RoTとして機能する「MN67S3C0シリーズ」をIoT機器に組み込み、証明書による認証を実行することで個体を識別し、機器の製造から廃棄または再利用までのライフサイクル全体にわたって安全性の確保を可能にした。ゼロトラストアーキテクチャの設計を実現し、IEC62443-4-2で定める制御システムに関するセキュリティ基準への適応を支援する。
■関連 Web サイト
https://www.cybertrust.co.jp/iot/empls.html