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さらに進む入退/物理アクセスセキュリティシステムのモバイル化、将来にも使えるソリューションに対する高いニーズ

HID Global年次調査結果、世界中の回答者42% がモバイル対応システム導入を計画中、主な理由は利便性

[東京 2022年11月09日] – 高信頼性のID認証ソリューションで世界をリードするHID Globalは、同社が実施した調査に基づく報告書「入退室管理・物理アクセス制御の動向レポート2022年版」を公開した。報告書は、現在の市場状況やトレンドについての専門的な分析に基づくもの。

レポートについて: 主にセキュリティやITに携わる1,000名以上を対象に実施した調査を元に、IFSEC GlobalとHID Globalが協同で入退室管理および物理アクセス制御の調達、導入、仕様や運用にかかる詳細なトレンドをまとめたもの。回答者の所在地域は北米(56%)、 欧州中東アフリカ(29%)、およびアジアパシフィック(15%)。

内容:入退室管理および物理アクセス制御における現在の市場状況、使われている技術および、セキュリティやITのプロフェッショナルが着目する現在および将来のトレンド技術を紹介している。主な知見は、

利便性: 新しいアクセス制御システムに入れ替える、もしくはアップグレードする主な理由として、60%の回答者が「簡単に使えること」を挙げた。このことは、システムにはセキュリティ性に加え、利用者(従業員、居住者や訪問者)と管理者(セキュリティ、施設およびIT担当者)の双方がスムーズかつ簡単に使える仕組みやプロセスが求められることを示している。

モバイルアクセスと非接触機能: モバイルアクセスに対する需要は時流に沿い増加傾向にあり、回答者の42%の所属先ではアクセス制御システムをモバイル対応にアップグレードする計画があることがわかった。モバイルアクセスの利点として、セキュリティシステム管理者においては運用効率性、従業員や訪問者においては従来の認証カードに比べて常時携帯するモバイル機器が便利でセキュリティ性の点でも安心できることが挙げられている。非接触化ニーズの増加はパンデミック対策が主な理由で、回答者の32%の所属先では感染対策として物理アクセス制御システムに非接触機能の導入を検討、方策としては生体認証などが挙げられている。

システムの総合運用性: 将来にも使えるシステムや技術に対するニーズも近年増加傾向にあり、主な理由は長期的な利便性との確立と、コスト効率性である。新技術の導入においては、回答者のほぼ半数(49%)が将来技術への適応性を挙げており、この要件はまた、新規アクセス制御システムを導入する際に最も重視する点のトップ3にも挙げられている。この他、回答者の33%は既存システムとの相互運用性を重要視している。このようなトレンドは、システムインテグレーターなどの提供者側も独自のシステムから、クラウド経由でソフトウェアを更新するオープンスタンダード技術に移行しつつあることを示している。近い将来に業界を形作る主要トレンドとして、回答者の20%が相互運用性とオープンスタンダードを挙げている。

持続可能性: 物理アクセス技術の新規導入やアップグレードにおいては、持続可能性についての検討も重要。回答者の28%は、導入の決断に際して持続可能性担当部門に相談したと答えている。例として、環境製品宣言やインテリジェント電源管理機能を持つIDリーダは、LEEDなどのグリーン建築物認証取得に貢献する。加えて、モバイルアクセスやバーチャルクレデンシャル(認証情報)を用いることはプラスチックカードの使用とそれに伴うカーボンフットプリントを削減できる。さらには、物理アクセスシステムをビル管理システムに統合することで、場所ごとの占有状況に合わせた設備の最適管理を可能にする。

詳細なデータから物理アクセス制御産業の今と未来を分析したレポートの全文(日本語版)は、こちらからダウンロードが可能である。https://www.hidglobal.com/ja/media/2199

HID Globalのモバイルアクセス製品・ソリューションについて詳しくは、ウェブサイト(日本語)から。https://www.hidglobal.jp/solutions/access-control/hid-mobile-access-solutions

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