IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2023年第3四半期(7月~9月)]
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2023年第3四半期(7月~9月)]を公表した。
今四半期の「相談対応件数は2,162件で、前四半期から約26.8%減となっている。
主な手口における相談員の対応件数では、「ウイルス検出の偽警告」に関する相談、「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」に関する相談、「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」に関する相談は減少したものの、「不正ログイン」に関する相談、「ワンクリック請求」に関する相談は増加傾向となった模様。
1. 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況
1-1. 相談件数
今四半期の「情報セキュリティ安心相談窓口」における、相談対応件数は2,162件。
1-2. 主な手口における相談員の対応件数
- 今四半期のうち相談件数の多い手口の順での記述。
(ⅰ) 「ウイルス検出の偽警告」に関する相談
今四半期はウイルスを検出したという偽警告で不安を煽り、電話をかけさせてサポート契約に誘導する「ウイルス検出の偽警告(脚注3)」に関する相談が前四半期から約47.9%減の621件寄せられた。
(ⅱ)「不正ログイン」に関する相談
今四半期は「不正ログイン(脚注4)」に関する相談が前四半期から約24.0%増の124件寄せられた。
(ⅲ) 「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」に関する相談
今四半期は「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS(脚注5)」に関する相談が前四半期から約49.5%減の94件寄せられた。
(ⅳ) 「ワンクリック請求」に関する相談
今四半期は「ワンクリック請求(脚注6)」に関する相談が前四半期から約25.0%増の30件寄せられた。
(ⅴ) 「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」に関する相談
今四半期は「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール(脚注7)」に関する相談が前四半期から約65.2%減の16件寄せられた。
- (脚注1)ウイルスや不正アクセスに関する技術的な相談に関して、SMSによる携帯電話への情報提供
- (脚注2)Q&Aサイトへの回答書き込み。本レポート公開時点では「Yahoo!知恵袋」 のみ
- (脚注3)ウイルス検出の偽警告
- (脚注4)各種インターネットサービス(SNS、ショッピングサイト、クラウドサービス等)において、第三者にIDおよびパスワードを不正利用されたことに関する相談。
- (脚注5)宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS
- (脚注6)ワンクリック請求の手口に引き続き注意
- (脚注7)性的な映像をばらまくと恐喝し、仮想通貨で金銭を要求する迷惑メールに注意