2025年を動かすテクノロジートレンドとは
Infinidat社が発表した2025年のテクノロジートレンドについて、企業、クラウドサービスプロバイダー、マネージドサービスプロバイダーにとって重要となるポイントを以下にまとめる。
2025年に見られるであろうテクノロジートレンドは、サイバーセキュリティ、ハイブリッドマルチクラウド、AI、自動化、そしてコスト効率を重視したグリーンITを網羅している。これらのトレンドを正しく理解し、計画を立てることが求められる。
サイバーセキュリティ
サイバーセキュリティは2025年も最優先の課題である。ランサムウェアやマルウェアなどのサイバー攻撃の増加に伴い、企業は次世代データ保護を求めている。これにはバックアップリポジトリ、データのスナップショットや複製、さらにはSLA保証を含むサイバーストレージレジリエンスが含まれる。
Infinidat社は、セキュリティオペレーションセンター(SOC)やSIEM、SOARアプリケーションと統合可能な「InfiniSafe® Automated Cyber Protection(ACP)」を発表した。このACPは、サイバー攻撃の影響を最小限に抑え、迅速なデータ復旧を可能にする。
ハイブリッドマルチクラウド
ハイブリッドマルチクラウドの採用が加速しており、企業はベストなITサービスを組み合わせることができる。Flexeraの調査によれば、97%のIT担当者が1年以内にマルチクラウドシステムの導入を計画している。また、SkyQuest Researchによると、この市場は2023年の978億ドルから2031年には3,481億ドルに成長する見込みである。
Infinidat社は、AWSに加え、Microsoft Azureにも対応した「InfuzeOS™ Cloud Edition」を発表し、シームレスなハイブリッドマルチクラウド環境を支援している。
AI
AIは2025年にさらに精確さを増す。特に、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)が企業のAI導入を後押ししている。RAGはベクトルデータベースを活用し、AIモデルにリアルタイムの関連情報を提供することで、正確で信頼性のある応答を生成する。
Infinidat社は、InfiniBoxエンタープライズストレージとRAGを統合したソリューションを提供し、AIワークロードのパフォーマンスを向上させている。
自動化
自動化はAIだけでなく、IT運用全般に及ぶトレンドである。IDCによると、2028年までにCIOの80%が自動化を活用する見込みである。自動化により、コスト削減、管理の簡素化、データ配置の最適化、サイバー攻撃への対応強化が可能になる。
Infinidat社の「Neural Cache」はディープラーニング技術を活用し、ストレージデータの配置を自動最適化することでI/Oパフォーマンスを向上させる。
グリーンIT
環境配慮と経済的メリットを両立するグリーンITも重要なトレンドである。企業はコスト削減と環境保護を同時に実現する方法を模索している。
Infinidat社の事例では、288枚のフロアタイルを62枚に削減したことで、電力・冷却コストが劇的に削減され、リサイクル量も減少した。このアプローチを同社は「E2」(環境と経済の融合)と呼んでいる。
以上がInfinidat社が発表した2025年のテクノロジートレンドである。
詳細は以下のリンクを参照してほしい。
[2025年のストレージトレンド]
[2025年のチャネルトレンド]
詳細、出典:PRTimes Infinidatが見る2025年のテクノロジートレンド