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「プレミアムフライデー推進協議会」公式サイトは2023年に閉鎖

― 第三者が類似サイトを開設、ウイルス感染や情報窃取の恐れ ―

経済産業省は「プレミアムフライデー」の公式サイトは2023年6月に閉鎖しており、公式サイトに類似した現在開設されているものはプレミアムフライデー推進協議会と関係はなく、アクセスしないよう注意を喚起している。
公式サイトはすでに2023年6月に閉鎖されており、現在公開されている類似サイトは協議会とは一切関係がない。

■ 偽サイトは第三者が閉鎖済みドメインを取得して公開

関係省庁によると、2023年8月に閉鎖が案内された「プレミアムフライデー推進協議会」サイトの旧ドメインを、
第三者が取得して新たなページを公開していることが確認された。

見た目や名称が類似しているものの、プレミアムフライデー推進協議会と関係はなく、アクセスしないよう注意を喚起している。

■ 偽サイトにアクセスすると、マルウェア感染や情報盗難の可能性

偽サイトについては、ウイルス感染・不正な情報取得・悪意あるリダイレクトなどの危険性があると指摘されている。

  • PC・スマートフォンがマルウェアに感染する可能性
  • 氏名・メールアドレス・問い合わせ内容などの入力情報が第三者に窃取される恐れ
  • リンク掲載者が意図せずフィッシング誘導の仲介者になる危険

そのため、アクセスしないことが最も重要な対策であり、万が一リンクをホームページ・SNSに掲載している場合は速やかな削除が求められている。

■ 背景:閉鎖済みドメインの“悪用”は増加傾向

今回の事案は、閉鎖されたドメインが第三者に再取得され、
元のブランドをかたる偽サイトとして悪用される典型的なケースだ。

近年では、

  • 官公庁事業の終了後ドメイン
  • 自治体のイベントページ
  • 民間企業のキャンペーン特設サイト
    などが同様の被害に遭う例が確認されており、
    “ドメイン再利用型フィッシング”として問題視されている。

ドメイン名は一度利用終了すると、一定期間後に誰でも登録できる状態になるため、
攻撃者にとってはブランド信頼性を悪用する絶好の“入り口”になり得る。

■ 編集後記

今回の注意喚起は、単なる「古いサイトの閉鎖案内」ではなく、
攻撃者が“ブランドの残り香”を利用したフィッシングを活用している現状を示すものだ。

組織側は、閉鎖予定のサイトやドメインについて、

  • 速やかな利用停止
  • リダイレクト措置
  • 新名称・新URLの明示
    など、ユーザー誤認を防ぐための対策が求められる。

ユーザー側もまた、“あのサイト見たことある”という記憶だけでアクセスしない姿勢が重要だ。

サイトを閉鎖した後、ドメイン名が第三者に登録されて再利用されてしまい、トラブルに繋がるケースは数多く見られる。取得したドメインを管理し続けることは検討すべき重要な要素の1つであると理解しておく必要がある。

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